第387回
「不安定を怖がらないことが脱出の唯一の方法」
「不安定」なものへの対処法を
身に着けたいところです。
昨日は「もしQ」
第61回「安定を選んではいけません」
に目を向けていただきましたが、
今日は第577回「不安定を怖れなければ道はひらけます」
を一読していただけませんか。
この文章のなかで
邱さんは自分の二十代のときの体験にもとづいて
次のように書いています。
「私はサラリーマンとしての経験は一年しかありませんが、
お金もなく、学歴も役に立たず、
言葉も通じない香港に一人おっぽり出されて、
それでも餓死しないですんだのですから、
どんな苦境におちいっても、
メシは食えるものだという自信を身につけました。
ちょうど顔を水につけまいとするとうまく泳げないが、
思いきって水に頭をつけると泳げるようになるように、
怖がらない習慣が身につくと、
実際に怖がらないですむようになるのです。
不安定を怖がらないことが
不安定から逃げることのできる唯一の方法なんです。
でもそのために不安定の中に
自分から首を突っ込んで行くだけの勇気が必要です。
心配ばかりしていてはそのチャンスはありません。
いまのような時代は失業した時がそのチャンスだし、
失業しなくとも自分から職を捨てるのも
一つのチャンスです。」
「不安定を怖がらないことが
不安定から逃げることのできる唯一の方法」
この邱さんの言葉、
千金の重みがあるように思います。
不安を怖れることなく、
不安を解消するように積極的に動いてくことで、
おのずから道が開けていくという具合に
私は解釈しますが、いかがでしょうか。
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