第384回
不安の感情をコントロールする術を身につけたいものです
私など先のことを心配することにかけてなら
ひょっとして、天才ではないかと思うくらい
よく先のことを心配してきました。
私が自分の将来のことについて考えるようになったのは
35、6歳くらいになってからのことです。
それから四半世紀の時がたち、
60歳になったいま、
これまでをふりかえってみると
自分がこれまでやってきたことはすべて
将来において起こるかもしれない不安を
解消するための活動だったのではないか
という気がします。
そうした体験から、
人間はさきのことを不安視することに
タケた生き物ではないかと思っていたものの、
他人も同じように先のことを
心配しているのかどうかまで、
思いをいたす余裕がありませんでした。
しかし、いまは、わりに多くの人たちと接し、
将来を心配するのは自分だけのことでなく、
みな同じのようだと考えるようになりました。
だからセミナーの参加者から
先のことが心配だと言われても、
それほど驚かなくなりましたが、
悩みが進行すると、
心の状態が身体に悪影響をあたえて、
身体の調子を崩させるところがあります。
だから自分の悩みを
うまくコントロールする方法や
ノウハウがあるのなら
ぜひそれを身につけたいものだと
考えているところです。
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