第370回
処女作を書いた体験を執筆のネタにしよう
糸井重里さんのところのHPから
独立して誕生する「ハイハイQさんQさんデス」に
書かせていただくことを考え続けるなかで
邱さんから教えていただいたことが浮かんできました。
前にも引用したことですが、
邱さんは『野心家の時間割』の中で
「シロウトの書いた文章を読んでいて、
最初の一行は不要だなあ、とか、
もっと刈り込めばよいのになあ、
と感ずるような場面にぶつかる。
多くの場合、これは人がどんなことに関心をしめすか、
に焦点があっておらず、
人が実際例に興味を持っているのに
原理原則を語らないと本題に入れないという
間違った先入観にとらわれているからである」
と書いています。
そうした指摘が私の頭にありましたので
『あなたも賢者になれる−私は邱永漢さんの知恵を借りた』
に私自身の体験を書いたのですが、
友人も子供たちも、私の体験記のタネはこれで尽きたから、
邱さんのHPに書かせていただくとしたら
邱さんの伝記とか、語録とか
また邱さんの著作のガイドブックが
いいじゃないかとアドバイスしてくれました。
ただ私には、自分の処女作を書いたことで
これまで経験したことのない
新しい体験をさせていただきました。
これらのことは新しい題材になると考えました。
ただ邱さんのまねをして毎日書くとすれば
3ヶ月もすればタネは尽きるだろう。
そうなれば、邱さんの箴言を紹介することにふみだすか、
あるいは邱作品のガイドブックに乗り出すか、
あとは実際にやりながら考えればいいだろうと考えました。
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