Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第363回
邱永漢作品には自主・独立の精神があふれています

私は邱さんのエッセンス本
『原則がわかれば生き残れる』
を編集させていただいたとき、序章に
「自分の人生は自分で切り開いていくほかない」
という言葉を使わせていただきましたが、
『死ぬまで現役』の最終章は
「好きなように生きて、死ぬ時は一気に」
となっています。

いずれも自分の意志で、自分の生き方を決めていく
という邱さんの考えを濃厚に表す言葉だと思いますが
邱さんの作品には、自助というか、自主、独立というか
主体的に生きていくぞという精神が満ち満ちています。

例えば本のタイトルや小見出しをみても
「自分の財布は自分で守れ」
『自分の財布は自分で守れ』昭和62年)

「職業を選ぶのは自分である」
『仕事師は仕事を選ぶ』昭和63年)

「自分の読む本は自分で選ぶ」
『死ぬまで現役』平成元年)

「見込みのありそうな仕事は
他人をあてにしないで自分で選べ」
『40歳からでは遅すぎる』平成3年)

「自分の運を開いてくれる『貴人』は
自分自身で探せ」(同上)

「最後の人生設計は自分で決める」
『私は77歳で死にたい』。平成3年)

という具合に、自分の人生のイニシャチブは
自分がとっていくという態度が鮮明に表現されています。

こういう言葉に接すると、読む方もなぜか、
快適な気持ちになります。

私たちの中には、あれはダメ、これもダメといった具合に
自身の考えや行動を拘束しているところがありますが、
邱さんの言葉にはそうした固定的な観念が
取っ払われているからではないでしょうか。


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2003年8月25日(月)

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