第353回
セミナーのテーマは「自分の人生の経営法」です
私は経営研修の講師として生きています。
この仕事の注文は多くの場合、
各社の人事担当とか
研修担当の人たちからいただきますから
私はこれらの人たちの意見や要望には
いつも聞き耳を立てています。
ところでマネジメントの本など読むと
「あるべき姿」−「現実の姿」=「とるべき対策」
といったことが書かれています。
こうした説明に接したある会社の人事課長さんが私に、
この公式を研修に参加する個々人にあてはめ
「個人のありたい姿」−「個人の現実の姿」=「個人のアクション」
ととらえ、参加者一人一人に
「自分の現実の姿」を見つめてもらう一方、
「自分のありたい姿」をえがき、
またそこに至るための「個人のアクション」を考えてもらって、
研修の最後に、自分の考えたことを
みんなの前で発表するようにしてほしいと要望されました。
私はこの課長さんの要望にそえるような、
研修プログラムを考え、実行に移しましたが、
実際に研修をやってみますと
平生から自分はこうありたいといったことを
考えている人は、極めて限られていて、
ほとんどすべての参加者は初めて、自分の将来の姿を考え、
短い研修の間に何度も何度も書きなおすのです。
またそこに至るための行動プランについても
何度もねりなおすのです。
そして研修の最終日に自分で考えたことを発表し、
自己鍛錬の狙いをもった研修が終りました。
私はこうした体験を通じて、
もしかりに個々人が自由な立場にたって
「自分の人生を経営するにはどうしたらいいか」
といったテーマで研修を受けたら、
自分にとって一番好きな、
あるいは最も有利な生き方は
どういうものかを追求することになり
喜ばれるのではないかと思いました。
9月からのセミナーはこうした体験や下地にして、
実施しようとするものです。
この機会に自分の生き方をいっぺん整理したい
と考えられる方々は是非ご参加ください。
|