第338回
邱さんの投資原則は海の向こうでも通用します
邱さんは平成5年のこと、
ある雑誌で、「中国株は前途は洋々」と書きました。
私はそうだ、中国の会社の株を買えば、
成長経済の波に乗れるかもしれないと思い、
3種類ほどの上海B株を買いました。
株は買った途端に上がり始めるというより
下がることのほうが多いですよと、
邱さんがどこかで、書いていましたが、
本当にそのとおりで
私が買った中国の株は買ったとたんに
下がりました。
そして下がりはかなり極端なもので、
しかも反転の動きがないまま
時間がたっていきましたので
中国の会社の株はダメなのかな、
と思ったりしました。
自分なりになぜ、株が下がっているのか、
理由をみつけなければと思い、
中国の政治や経済について書かれた本なども
読んでみましたが、そうこうしていたら
一昨年の初めころからだったでしょうか、
株価がドンドンあがってきました。
そのまま株を持ち続けていたら、
買値の2倍にも、3倍にもなり
しまいには5倍にまで上りました。
邱さんの投資原則の1つに
「株の儲けは辛抱料」というのがあります。
人間、買った株が値を上げだすと、
その株をすぐに売りたくなるけど
株は値を上げだしたら、続けて値をあがっていく
性癖があるから、売りたい気持ちグッとおさえて
どこまで持ち続けられるかで、
成果が変わってきますよという意味のものです。
私は中国の株を通じて、邱さんの投資原則は
海の向こうの中国市場でも通用する
普遍性をもっていることを知りました。
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