第335回
北京のマンションは成長経済の鼓動を伝えてくれます
邱さんの第21回目の中国ツアーに参加した人たちは
「中国交流事務局」という親睦会をつくり、
その有志が「中国を手に入れろ!!」という
HPを発行しています。
この親睦会が東京で第1回のセミナーを開くので
広報を担当されている方から
そのセミナーで何かお話していただけませんかと
お誘いを受けました。
私は邱さんに関心を寄せている人たちに
興味と親しみを感じるたちなので、
その場ですぐに引きうけました。
しばらくしてから、何を話すかなあと思ったとき、
「中国を手に入れろ!!」というHPのタイトルが
ヒントになり、「私が手にいれた中国」を
講演のテーマにすることにしました。
さて、自分はどんな中国を手に入れたのだろうか。
私が邱さんのツアーに参加したのは平成5年のことで、
邱さんがこれから、中国で事業を展開されるようだ、
いったいどんなことをされるのかなと
ワクワクする気持ちで、聞き耳を立てていました。
そうすると、上海の浦東地区で事務所ビルを建てるとか
北京で外人居住用のマンションを建てるとか
また北京の外港にあたる天津の港で
日本の中小メーカーのための倉庫をつくる
といった話が聞こえてきました。
私はあれこれ考えた末、
北京のマンションの1室を買うことにしました。
そこでマンションの1室を手に入れるために
必要なお金を銀行から借り入れる手はずを整え
その上でツアーに参加しました。
そのマンションが数年の年月をへて
“三全高寓”という名で誕生しました。
邱さんによれば北京でもトップクラスの
高級マンションにランクされているそうですが、
このマンションで、最初のテナントになってくれたのが
エリクソンで、その次がノキアでした。
私はエリクソンもノキアも知らず、
どういう会社なんだろうと思っていたら、
携帯電話関係のメーカーとして
それらの名前をきくようになり、
中国でどんな事業が展開されているか、
その一端にふれることができるようになりました。
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