Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第308回
「独立するには年齢上の制限があります」

独立を試みる人にとって、
40歳がラスト・チャンスと邱さんはおっしゃいます。
最近では、ラスト・チャンスは
40歳より前のところにあるのではないかと
考えておられるようですが、
いずれにせよ、「独立には年齢上の制限がある」
というのが邱さんの考えです。
『四十歳からでは遅すぎる』には、
この邱さんの考えが明快に記述されている箇所があります。
抜粋させていただきます。

「よく50歳前後になってから、私のところに相談にみえて、
『いよいよ宮仕えがいやになりました。
今度、会社を辞めてこういう仕事をはじめたいと思いますが、
先生はどうお考えでしょうか?』と私の意見をきく人がいる。
仕事の内容は、ときいてみると、
いままでやってきたこととは関係のない分野の仕事が多い。
『どうしてこういう仕事に目をつけたのですか?』ときくと、
『いえ、友人に誘われたものですから』とか
『雑誌を読んでいたら、代理店募集の広告がのっていたもので、
説明会をききにいってきたのです』とか
心細い返事がかえってくる。

『今までにご商売の経験がおありですか?』

『いえ全然ありません』

『どうして今までおやりになってきた商売の延長線上で、
独立することをお考えにならないのですか?』

『それも考えないではなかったのですが、
私の勤めている会社は工作機械のパーツをつくっていて、
人手不足と値下げの板挟みにあって
フーフー言っている始末ですから、
右を向いても左を向いても、
新しく割り込む余地などまったくありません』

『じゃ、会社が潰れたり、倒産したりして
失業する心配があるんですか?』

『いや、その心配だけはありません。
私は会社にとってなくてはならない人間と思われていますし、
うちの会社は赤字ということでもございませんし、
それに社長は個人的には資産家で
会社が潰れる心配はまずありませんから』

『それならば、今までガマンをしてこられたのだから、
ガマンのしついでに定年まで勤められたらいかがですか?』」
(『四十歳からでは遅すぎる』)


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2003年7月1日(火)

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