Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第307回
「周囲の人から信用されていることが成功への第一条件です」

『四十歳では遅すぎる』
(原題『企業家誕生』)という本には、
自営の道をこころざす人が、
仕事を選ぶときに念頭においておくといいと
邱さんが考えていることが書かかれています。
ここしばらくの間、
一日一話形式でそれらのことを勉強してきましたが、
邱さんは自営の道をひらいていくうえで、
欠かせないこととして、
「周囲の人から信用されること」を挙げています。

「時流にうまく合った仕事であろうと、
また自分の性に合った仕事であろうと、
それを選んだからといって
成功への条件が揃ったわけではない。
事業というものは、ネックになっている問題を
一つ、二つ解決できないだけでも見事に失敗するが、
成功するためにはいろいろな条件が揃わなければならない。
『天時、地利、人和』
というように、タイミングがうまく合っていることも必要なら、
ロケーションが商売に向いていることも必要である。
一人だけでできない仕事の場合、
手伝ってくれる人たちの呼吸があうことも、
もちろん重要である。
そうした諸々の条件のなかでも一つあげるとすれば、
おそらく本人が周囲の人から信用されているかどうか
ということであろう。」
(『四十歳からでは遅すぎる』)

周囲の人から与えられる「信用」のなかで重要なのは
「銀行からの信用」でしょう。
「銀行はお客から預かったお金を、
お金を借りにきた人に金を貸す。
そのお金はお客から預かったものであり、
たとえ焦げつくようなことがあっても、銀行はお客に返す。
だから絶対に焦げつかないように
気をつけなければならない。
そのためには
『この人は借りたお金を約束どおりに必ず返す人だ』
と銀行側が信用できるひとにだけお金を貸す。
そういう人はお金を持たない貧乏人よりも、
返済能力のある金持ちだと思われているから、
銀行は貧乏人よりもお金持ちにお金を貸したがる。

それだけではまだ安心できず、
万一、返せなくなった場合に処分して
清算のできる財産価値のあるものを担保として要求する。
その上保証人まで要求する。
以上の三つのなかでどれが一番重視されるかというと、
第一の『この人は信用できる人かどうか』ということである。
信用できることが第一で、
あとは付帯条件と思っても決して間違いではない。」(同上)

もちろん銀行のお世話にならない場合もありますが、
そうした場合でも
「仕事の共同出資者とか、スポンサーになってくれる人とか、
材料を納入してくれる業者とか、
あるいは物を買ってくれるお客や納入先から
信用される必要がある。(中略)
なかでも、株主になってくれたり、
共同出資者になってくれるには、
本人が信用されていることが大前提である。
『お金がなくてもお金が儲かる』というのは、
信用してくれる人がいれば、お金が集まり、
何とか仕事が動いていくという意味である」(同上)
と邱さんは書いています。


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2003年6月30日(月)

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