Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第303回
「向こうからやってくる商売はハイテクかハイタッチのどちら」

自分がこれからやっていこうという商売が
時代に合った商売で、これは面白いと
お客さんのほうからやってきてくれる商売なら、
成功する可能性がありますよと、
邱さんはおっしゃいます。
この点について、いま少し邱さんの説明をききましょう。

「時代に合った商売とは何だろうか。
何を基準にしてそういう商売を見つけたらいいのだろうか。
一番簡単な見分け方は、さきにも言ったように、
こちらがセールスに行っても、
またこちらが口を酸っぱくして口説いても、
相手にさっぱり手応えのない商売は
大体が時流に合わない商売だと思えばよい。

反対に、こちらがセールスに行かなくても、
向こうからやってくる商売は社会的需要のある商売である。
実際には、こちらが何をやっているかを相手に知らせなければ、
どんなに魅力的なことをやっても
わかってもらえないのだから、
ある程度のPRは必要である。
PRといってもお金のかからないPRの方法はいくらでもある。
お金がないとできないことではないのである。
その代わりに向こうからやってくるほどの
魅力的な条件を備えていなければならない。

そういう条件を備えたものとなると、
いまのハヤリ言葉でいえば、
ハイテクかハイタッチのどちらかと
必ず何らかのかかわりがある。
たとえば、この10年あまり株式市場に上場されてきた
花形株のチャンピオンは何といっても
コンピュータとかかわりのある業種であろう。
なかでもハードよりもソフトをつくる企業であろう。

なにせ人間の頭脳の代わりをつとめさせる仕事だから、
ありとあらゆる可能性が考えられる。
どんな付加価値が生み出されるのか見当もつかない。
一つの機械の中に情報が無数に蓄積されているとか、
必要な情報が瞬時にとり出せるとかいったことは
確かに素晴らしいことだが、
たまたまそういう分野で仕事をしていた人が独立して
億万長者の夢を実現したとしても、
皆がその真似をするわけにいかない。
ハイテクの分野で成功できる可能性は
100人に1人の確率もない。
したがって普通の人々にとってチャンスが多いのは
ハイタッチの分野ではないかと思う。」
(『四十歳からでは遅すぎる』)


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2003年6月26日(木)

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