Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第302回
「選んだ事業が時流にうまく合っていることが必要条件です」

邱さんは、「選んだ事業がうまくいくかどうか」は
その人がお金を持っているか、どうかとはあまり関係がなく
「時流にうまく合ったものであるかどうか」とか
「選んだ事業が自分の性格や能力にぴったりしているかどうか」
に関係しているのだといっています。
ところで、このうち「時流に合っているかどうか」
というのはどうすればわかるのでしょうか?
邱さんの話をききましょう。

「うまく時流に合っているかどうかを、
どこで判断するかというと、
時流に合わない仕事は、
こちらからいくら熱心に売り込みに行っても
さっぱり手応えのない仕事であり、
時流に合った仕事とは、
こちらからちょっと働きかけただけで
向こうから買いに来てくれる仕事だと思えばよい。

たとえばダイレクトメールで
売り込みをやっている業者がたくさんある。
1通の郵便費用はたいしたことはないか、
何千通、何万通も出すと、印刷、宛名書き、
郵便切手の費用もバカにならない。
それが俗に千三つといわれるような手応えしかないとなると
1万通出しても僅か30人のへんじしかなく、
その30人の全部がお客になってくれるとはかぎらないから、
経費倒れになることが多い。

これに対して、そういうものを求めていている人が確実にいて
そういう人をあてにうまくPRすることができたら
おそらく千三つが百三つになるだろう。
さらに同好の士がどこにいるかを探り出すことができたら、
PRの対象が絞れて、
もっと効率をあげることができるようになる。

反対に、自分のお客がどこにいるかもわからず、
誰を相手に商売にしているのか見当もつかず、
ただ店開きをすれば何とかなるだろうくらいに考えて
仕事をはじめる人は
たちまちあてがはずれてしまう。

自分のお客がどんな種類の人であるかも読めず、
いくら客集めに駆けまわっても反応がなく、
お客の手応えのない商売は、
時流に合わない商売と思えば間違いない。
世の中は、その時代時代によって、
時流に合った商売と、
時流に合わない商売があるものである」
(『四十歳からでは遅すぎる』)


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2003年6月25日(水)

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