第294回
「40歳は独立するラスト・チャンス!」
私が古書通販システムを開発した
“紫式部”の河野真さんにお会したとき、
私に河野さんを紹介してくださった
“二十世紀文庫”の門脇さんも同席してくれました。
門脇さんは友人に会うとき、
その人に合った本をプレゼントする性癖があります。
このとき、門脇さんは河野さんに
邱さんが書いた『野心家の時間割』と
『四十歳からでは遅すぎる』という本を
プレゼントしました。
そばから見ていて、私は門脇さんが
創業を果たした河野さんに
ピッタリの本を贈っておられるなあと思いました。
邱さんの作品のジャンルの一つに、
独立を志している青年たちに向けた著作群があります。
『サラリーマン出門』からはじまって
『努力しないで金持ちになる法』『野心家の時間割』
『途中下車でも生きられる』そして
『四十歳からでは遅すぎる』で、
最近作『独立を考えてますか』も
このグループに入るでしょう。
門脇さんは、この作品群のうちから
2冊を選んで贈られたのですが、
そのうちの1冊
『四十歳からでは遅すぎる』の「まえがき」で邱さんは
「独立自営をするためには
年齢制限があると私は常に考えている。
『四十歳からでは遅すぎる』というのは、
成功した企業家の脱サラをした年齢を統計してみれば
すぐにも納得のいくことである。
そういう新しい野心家たちのために
創業に必要な着眼点を述べたのが本書である」と
書いています。
邱さんによれば、独立して仕事を始めるのに適した年齢は
25歳から35歳の間で、40歳は、ラスト・チャンスです。
ちなみに古書通信のシステムを開発し
“紫式部”を設立した河野真さんに
システムを開発して独立したのは
何歳のことでしたか、とうかがうと、
「39歳でした」という返事がかえってきました。
河野さんはいま47歳ですが、
邱さんが独立のラスト・チャンスの一歩手前のところで
自営の道に踏み出されたようで、
「やっぱり『四十歳からでは遅すぎる』のかな」
と思ったことでした。
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