第292回
河野さんはつきあいたい書店の選択基準を明示しています
“紫式部”のホーム・ページには
「やりません宣言」「やります宣言」というのがあって、
これは、なんだろうと思って
まず「やりません宣言」をクリックすると
つき合いたくない人たちのタイプを
具体的に挙げてられています。
「以下の様な書店は参加をお断りいたします。
・古書ビジネスは斜陽産業だと考えている方
・インターネットで古書は売れないと考えている方
・ホームページはチラシと一緒だと考えている方
・目録をホームページにしてぶら下げれば
古書は売れると考えている方
・売切通知は出さないのが当然だと考えている方
・自分はアイデアを出さずに
他人のアイデアを盗んでばかりいる方
・古書店は客より偉いと考えている方
・古書店に情報武装は必要ないと考えている方
・すぐ愚痴を言う方
・自分の仕事にプライドを持って取り組んでいない方
・パソコンや電子メールに取り組む必要はないと考えている方
・物事にルーズな方
・いい加減な方
・怠惰な方
・卑屈な方
該当する古書店は電話しないで下さい。迷惑です。
上記項目に該当する方はインターネットに出店しても失敗します。
今までの実績がそれを証明しています。」
(「紫式部」のホームページ)
一方、「やります宣言」をクリックすると
「個性あるユニークな店舗づくりをします。
そしてサーチエンジン“スーパー源氏”により専門店化し、
電子メールを活用して世界各国の方々に古書をご提供します。
専門分野を持つユニークで
個性豊かな店舗をつくっていきます」(同上)
と書かれています。
もうひとつ
「古書を適正な価格、
つまりリーズナブルな価格でご提供致します。」(同上)
と適正価格での販売を宣言もあります。
つまり、「やりません宣言」「やります宣言」は
河野さんの経営方針の表明で、
「やりません宣言」は、
こういう人とはつきあいませんよ、
そうでない人との交際を望んでいますと裏から言えば
好ましいビジネス・パートナーへのラブ・コールですね。
ここに示されたパートナー選びの基準は
ほぼすべての業界で通用するのではないかと思い、
ここに引用させていただきました。
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