Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第285回
古書通信販売の仕掛け人を訪れました

“二十世紀文庫”の門脇さんから、
「戸田さんは戸田さんなりに将来、
“邱永漢専門の古書店”をひらいてはいかがかですか」
とアドバイスされ、“邱永漢専門の古書店”というのは
悪くはないなあと思いました。

そういえば、ずいぶん前のことですが、
自分一人で生きていくとなったとき、
すぐやれる仕事の一つは古本屋さんではないと思い、
古本屋の開業には鑑札が必要とのことだったので、
警察に申し込みに行ったことがあります。
また一時、古書屋さん仲間で読まれている
“古書通信”という雑誌を定期的に購読したこともあります。

ただ、そうした関心をもちながらも
実際には、古本屋さんになりませんでしたから
たぶん“邱永漢専門の古書店”は
現実の実行プランにはならないでしょうが、
私にとっては楽しい夢の一つです。

そんなことを考えていたところに、
門脇さんからメールが届きました。
“紫式部”の河野社長と一度、食事しませんか?
河野社長も酒を嗜まないので、
飲むことは門脇にお任せいただいて、
お会いになれば、お互いに有意義な時間を
持てそうな気がします」

河野さんのはじめた仕事は
門脇さんの話から推測している程度のことですが、
昔から古書店を経営している人は、
河野さんの開発した“スーパー源氏”という
古書通販システムを活用すれば、
お客の範囲を広げることができるし、
顧客の対応に機敏に応じることができます。

また古書店といえばすぐ、
狭いスペースにうず高く
本が積まれた光景を頭に描きがちですが、
河野さんの開発したシステムを活用すれば、
物理的な意味での店舗を持たなくとも、
古書店を経営することができます。

このように、昔から商売を続けている人に
業務改革のチャンスを与え、またズブのシロウトに
開業の機会を提供しているような人に
会わないという手はありません。

私はお誘いをかけてくださった門脇さんに
時間の調整をしていただいて
5月の連休のある一日、
河野さんの「紫式部」の事務所を訪ねました。

横浜関内駅から横浜港方面に向かって
6、7分歩いたところに、
起業した人向けにしつらえられたビルがあり、
そのビルの玄関で門脇さんと河野さんが
私を待ってくれていました。
私は河野さんに挨拶し、
ビルのなかに入れていただきました。


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2003年6月8日(日)

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