| 第284回「“二十世紀文庫”で邱永漢著作の蒐集がはじまりました」
 門脇さんはご自身のホーム・ページで「晴耕雨読−古本屋の読書日記」を発信しています。
 私が門脇さんお会いしたのが4月26日の土曜日でしたが、
 門脇さんのこのコラムから
 その日以降の記述を抜粋させていただきます。
 「4月26日(土)今日は鶴見の友人宅で会食し、楽しい時間を過ごした。
 その席で『ハイハイQさんQさんデス』の
 戸田敦也さんと初めてお会いした。
 戸田さんの著書
 『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』
 (グラフ社)をいただいた。
 戸田さんのアドバイスを受けて、
 二十世紀文庫に目録『邱永漢文庫』を新設することにした。
 4月27日(日)昨日休んだので、事務所へ出勤。
 今日から新設目録『邱永漢文庫』準備のために
 文庫本中心に本格的な仕入を開始する。
 4月28日(月)本収納用キャビネットを購入し、運搬。
 新型肺炎の死者が300人を越えた。
 日本企業で中国からの帰国者が増え始めた。
 中国を初めとしてアジア経済への影響は大きいだろう。
 この事件は、9・11、アフガン・イラク戦争に続く
 21世紀の大事件となろう。
 4月29日(火)今日からGW休暇の開始だが、古本屋には関係ない。
 逆に注文が多いことを期待している。
 GW休暇中に事務所の本格的な整理をして、
 次の戦線に向かいたい。
 邱永漢『食べて 儲けて 考えて』(PHP文庫)の
 嵐山光三郎の解説。
 <邱永漢の本は、ハウトゥー書の形を装っていても、
 そのどの一つもハウトゥーではない。
 すべて、考え方である。物の見方である。
 物を洞察する心が養われれば、
 世俗的成功は必ずやってくるものなのである>
 4月30日(水)新しい収納キャビネットを組み立てて、本ケースの整理。
 邱永漢の長女の邱世嬪
 『七転び 八起き Q転び 邱家の子育て親育て』
 (PHP文庫)は、達者な文章で読ませる。
 邱永漢の家庭が活写されている。作家の血だ。」
 門脇さん、感謝します。「邱永漢文庫」の開設に向けて、
 邱永漢著作の蒐集に走り出しておられる
 ご様子が読みとれ、頼もしい限りです。
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