Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第278回
「動けば友人の輪が広がります」

私は学生時代、親しくつきあっていただきながら
40年ちかくも交流がとだえていた
石和田洋さんに電話をし、昼食をともにしました。
49歳のときに、第二の人生の開拓をめざして
経営研修の講師の道を選んだことや、本を出したことや
近々、邱永漢さんのホーム・ページで
連載を書くことになっていることなどを手短に話しました。
面白いもので、昔親しくし、気心が通じている人とは
一言、二言、話せば、長い空白も
またたく間に埋まるような気持ちになります。

私は心の友にあったおかげで
よし、これから “ハイQ”への連載を続けるぞ、
と気持ちを引き締め、“やる気”を起こしました。
そこからこのコラムで連載がはじまったのですが、
半年くらいたった今年の2月10日、
「お元気ですか」と石和田さんからメールが届きました。

「先日(9日)久しぶりに
高校の同級生仲間と会う機会があり、
例によって飲み過ぎてしまいました。
その中に門脇という、早稲田を出て
その後いろいろ仕事を変えて、
現在自分でネットの古本屋を営業しているのがいて、
戸田君のお師匠さんの話をしていました。

彼も邱さんに関心をもっているらしく、きいてみると、
どうも君の書いているサイトを頻繁に見ているようでした。
彼は、確か、『紫式部』とかいうネットの本屋さんに加盟して、
二十世紀文庫とかいう名前で商売をしています。
二十一世紀ではなく二十世紀というところが
彼のこだわりです。
変なところにこだわるのが彼の特徴です。
いずれにしても、戸田君のサイトが
私の身近な人間にも読まれていることを知って、
嬉しくなり、ついメールしてしまいました。
頑張ってください。」

メールの中で紹介いただいた門脇さんのことは
大学生の頃、石和田さんから、本が好きな友人として
しょっちゅううかがっていて、
その名前は私の脳裏に刻まれていました。

その門脇さんが邱さんに関心を寄せているとは
私にとっては友人がまた一人ふえたようなものです。
私は石和田さんにお礼を書いたあと、すぐさま、
門脇さんにメールを書き送りました。


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2003年6月1日(日)

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