Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第276回
「ネットの古本屋さんが“邱永漢文庫”を開設してくれました」

私はつい最近まで「Qさんライブラリ」
邱さんの過去の著作を解説させていただきました。
ただ解説している作品の多くは絶版になっていますので
とりあげた作品を読みたくなっても、すぐには手に入らず、
かえってストレスがたまる人がいるのではないかと
心配しながら執筆したことでした。

そこで絶版になっていても
図書館に保管されている可能性が高いですから、
図書館に行って
そこから借り出すという方法がありますよと書きました。
が、本はやっぱり、自分のお金で買って
気に入ったところに線を引いたりマークをつけたりと、
勝手気ままに読むのが一番です。

そこで絶版になっている邱永漢作品も
あそこにたずねたら手に入りやすいといった古書店が
あるといいなあと思いつづけてきたのですが、
文庫本中心ではありますが、
そんな私の願いをかなえてくれる方が現われました。
「二十世紀文庫」という名前で
ネットの古本屋さんを経営している門脇伸行さんです。

門脇さんは私とほぼ同年代の方で、
2年ほど前に会社を退職したあと、
「スーパー源氏」という
古書を検索するシステムを運営している会社
「紫式部」に加盟し、ネットで古書を販売するという
今風のスタイルで商売をしています。

この門脇さんと私の間には、共通の友人がいまして、
その人のおかげで、私と門脇さんは
今年の2月からメールを交換するようになりました。
門脇さんはご自身のホームページで
「晴耕雨読―古本屋の読書日記」を書いています。

このコラムを読むと門脇さんが
邱永漢作品の愛読者で、
この“ハイQ”をかなりの頻度で
お読みになっておられることがわかります。

私と門脇さんの縁を結んでくださった友人が
今年の4月の末に、ご自宅に私たちを招待してくれました。
おかげで、私は門脇さんにじかにお会いすることができ、
あつかましくも、邱さんの古い本を重点商品の一つとして
扱っていただけないかとお願いしました。

門脇さんの経営方針の基本にふれることですが、
その翌日、門脇さんは私に
“邱永漢文庫”を開設することにしましたよ
と返事をくださいました。
ご関心のある方は、
“二十世紀文庫”のホームページを訪ねてみてください。
文庫本が中心ですが、読みたいと思っていた邱さんの本を
手に入れることができるかもしれませんよ。


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2003年5月30日(金)

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