第266回
自分のお金は活気のある地域で動かすのが一番です
時代の流れに合わない考えがあれば、
時代に合った考えもあるでしょう。
それがどういうものであるかを探し出すことは
推理小説を読むより興味をそそる作業です。
私が邱さんの文章を読み続け、
実際にお金を投じて学んだことは
平成の今日でいえば、
やっぱり中国の不動産とか
株に投じることではないかということです。
私が信奉している邱永漢セオリーは
それほど難しいものではありません。
工業化が起これば、付加価値生産が行われるようになり、
そこで生まれた富は生活を豊かにし、
また株や不動産に投じられるお金もふえて
高くなるというものです。
資源に恵まれない日本が経済大国になったのも、
また台湾や韓国が豊かな国になったのも道理は同じで、
工業化が盛んになり、付加価値が生みだされ、
それが富となって、私たちの経済生活を潤し、
土地の値段も株価もあがったと
邱さんは解説してくれます。
そして平成の時代に入ってから、
邱さんはこれからは中国で、
日本や台湾や韓国で経験した
工業化の動きがはじまるのだと広言し、
自分自身、先頭にたって自分のお金をかけて
中国各地でさまざまな事業を
展開するようになりました。
私はそうした邱さんの考えに信頼をおき、
邱さんの考えや行動をウォッチしてきた一人です
10年の年月がたち、この間、紆余曲折はありましたが
長い目で見れば、お金は活気のある地域で遊ばせると
元気よく動き回ると考えるに至っています。
邱さんの考え方を拠り所として、
自分のお金を中国の株や不動産に投じてきた方々、
ご感想はいかがですか。
|