Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第265回
邱さんは時流に合わなくなった考えを捨てるのも早い

東京のマンションが値を上げだしたころのことは
よく覚えています。
1000万円台であったマンションが、
急に2000万円台になり、これは買えないと思い、
私は隣の横浜に対象を変え、
以前の東京のマンションと
同じ価格帯にあったマンションを買いました。

以後、日本でマンションを買うことはしていませんので、
高値をつかんでにっちもさっちもいかない
といった目にはあっていません。

そんな私も、昔、マンションを買うときに借り入れた
「借金」はそのままで、いまも返済を続けていて
これまで借り入れたお金を根っこから返すといったことは
考えたことはありませんでした。
買ったマンションから定期的にお金が入り、
そこから上がってくる収入で借金の返済ができているからです。
また、自分が死んだ時に借金が残っていれば、
その分、相続税が少なくてすむのではないか
といった考えもないわけではありません。

というようなことで私は自分の借金に手を加えないままに
いまにいたっているのですが、デフレの時代が続き、
「借金」とともにある生活というのは
時代に合わない考えになっているのではないか、
仕事があって、元気で働いている間はいいが、
何かの都合で仕事ができなくなる場面もないではないぞ、
といった警戒心がときに心をよぎるようになしました。、
そこでこれから少しずつ「借金」と
お別れをするようにしていこうと考えるようになりました。

そういう目で邱さんの「借金」に対する考えと
行動の変化をたどると、
今から8年も前に、借金と「協議離婚」をし
整理されていることに気づきます。
また、かつての『銀行とつきあう法』に代わって
『銀行とつきあわない法』という本も出版されているんですね。

邱さんは新しい仕事を見つけるのが早いですが、
時代に合わなくなった考えに
見切りをつけるのも早いですね。
なにしろ「借金して財産をふやす」という考えは
かつては伝家の宝刀のような切れ味を発揮し
私たちの身体のなかにとけこんでいて、
これを解き放つのは至難のワザだと思うのですが。


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2003年5月19日(月)

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