Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第229回
「“ムリなお金”で株を買うな」

私の妻はあるとき私に向かって、
邱さんはたいへん常識的で、
堅実な考え方をなさる人だといいました。
私はふだんから、邱さんに対しては
常識を破るような大胆な考えを打ち出し、
且つそれを実行されるので、
冒険心が旺盛な人だというイメージをもっています。

そこで私は妻に、邱さんのどの辺を見て
そういうのかときくと、妻は
「だって、邱さんは株は自分のお金で買えと
書いておられるじゃないですか」と答えました。
確かに、邱さんは株について書いている本には
必ずといっていいほど、
「株は自分の自由になるお金で買うように」
とアドバイスしています。

株を買ったものの、株価が買値を割るなど、
うまく行かなかった場合がありうるから
そうした場面でドタバタしないですむようにという
常識にかなったアドバイスであることは間違いありません。
「いま振り返って、この30何年、バブルはありましたが、
大局的に見て日本経済は順調に来たな、と思います。
大損した人というのは、バブル期を別にすれば、
信用買いをして投機に走ったり、
借金して無理に買ったりして、
その株がドスンと下がったときに、
耐えられなかった人たちです。
ふつうの常識的な考え方をしていれば、
たいていは避けられたはずです。
いちばん気をつけなければいけないのは、
“ムリなお金”で株を買わないことです。

たとえば、家を買った。
3ヶ月後に払う残金は、ちゃんと用意してある。
でも株価がすごく動いているようだから、
3ヶ月のあいだに、二割か三割、下がって、
家に払うお金がなくなっちゃうことになる。
どうしてもお金が要るから、株を売らなきゃいけない、
ということになると、損をすることが多いんです。
ですから、そういう“ムリなお金”で株を買ってはいけません。
株は売ったり買ったりするけれども、
財産として保有するものでもあるわけです。
その中身が、時代の変遷とともに、ふくれたり、へこんだりする。
それをどういう具合にアレンジするか、が大切なのです」
(『株の原則』)

こういうときの邱さんは、確かに私の妻が言うように
不都合なことが起こったときに
困ったことにならないようにと
常識にかなった考え方を示す人です。

妻の解説に耳を傾け
「邱さんには冒険心に富む精神と、
他方では最悪の事態を避けようとする知恵が同居していると
考えるのがいいのかな」と思ったことでした。


←前回記事へ

2003年4月13日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ

HiQ Website Since August 28, 2002 (C) 2002-2012 Kyu Eikan Asia Kouryu Center. All Rights Reserved.