Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第226回
「夫婦がともに命を落としたときのことを頭に浮かべました」

子育ての渦中にあるときはまったく思いつかないことですが、
子供が学校を卒業し、それぞれ職業を持ち、
自分の生活に必要なお金は自分で稼ぐようになってくると、
親の方も、お金を送り続けることから解放され、
これからは夫婦で一緒に海の向こうに羽根を伸ばしにいくか
といったことが話題にのぼるようになります。

私なども、ある時期から、そういうことを考えるようになり、
それじゃあ、一緒に旅行に出かけるかといって、
準備していたとき、ちらっとあることが頭をかすめました。
それは夫婦で一緒に旅行に出かけた時、
たとえば飛行機が何かのトラブルに巻き込まれて、
私と妻がともに命を落とすことがありうるぞということです。

まあそういうことは実際にはないだろうと
心の中で一旦は打ち消してみるものの、
まったくありえないことではありません。
これまで、海の向こうにいくことはあっても、
自分ひとりのことで、
自分に不測のことが起こっても、
後のことは妻がなんとかやってくれるだろうからと、
気にすることなどまったくありません。
しかし、夫婦でともに命を落としたら、
頼みの綱も切れるわけで、
あとのことが子供たちの肩の上に乗っかり、
かなりの負担をかけることは間違いありません。

早い話、たちまち葬式はどうやって出すのかで
子供たちはウロウロするに違いありません。
また葬式をするといっても、どういう人に案内すればいいかも、
よくわからないでしょう。

そう思うと、ジッとしておれなくなり、
私はNTTのハローページをとりだして、
地元の葬儀場を調べたり、また妻が整理している
友人たちの住所録を引っ張り出してきて、
葬式の時に呼ぶ必要がある人たちにしるしをつけました。

そうすると、普段使っていない頭のある部分が刺激されるのか、
わずかばかりの遺産相続をめぐって子供たちの間で
醜い争いが起こってもいけないという気持ちになり
この際、我が家のわずかばかりの財産についても明らかにし、
具体的な配分案を明らかにしておいた方がいいのではないか
という考えがうかんできます。
私たちの財産などはいたってシンプルですから、
3人の子供に配分するといっても、
配分案など私一人の思いですぐに決まります。


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2003年4月10日(木)

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