Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第199回
「今は駄目でも、いつかは扉がひらかれる」

「今は駄目でもいつまでも駄目ではない」
と題した文章の続きを読みましょう。
平成2年頃の邱さんの頭の中を駆け回った
将来の姿の一端が披瀝されています。

「生命を賭けて争ったことでも、時代が変われば、
それが常識になったり、争ったりしたことが
ウソのように思えてくる。
してみると、到底実現しないだろうと思っていたことでも、
私たちの目の黒いうちに、実現するといったことは
いくらでも起こってくる。(略)

もしそうだとしたら、いつの日か、
台湾の総統が北京を訪問したり、
大陸の国家主席が台北に来ることもあるのではないか。
海南島にはハワイに見られるような白砂の浜辺が
7キロ半も続いているが、
日本の開発業者が香港の開発業者が
リゾート開発に乗り込んで行く日も
そんなに遠い将来のことではないか。(略)

いまでこそ台湾の人たちは、
衛星放送を通じて天安門の惨状を目のあたりにし、
『なんと野蛮なことを』とあきれかえっているが
2・28事件の時も、高雄事件の時も
似たりよったりの人権軽視を
ついこのまえまでくりかえしていたのである。

してみると、野蛮なことをやるのは
中国人に通有のことであると言えなくもない。
台湾が民主主義の洗礼を受けて
一足先に卒業しただけのことであり、
大陸も台湾もそんなに違いはないのである。
だから天安門があったからといって、
中国政府がいつまでも
分からず屋の集団であると思ったら、
事の判断をあやまることになる。
さきにも述べたように今、駄目だからといって、
いつまでも駄目ということない。
到底、駄目と思っていたことでも、
曲がり角をひとつ曲がると、
早くも新しい展開になることがしばしば起こる

世の中はこういう法則が働いているので、
一見困難な環境でも最初から挑戦することをあきらめたり、
たじろいだりしてはいけない。
たとえば、老害の支配する中国は駄目だろう、
混乱の多いフィリピンは駄目だろうと、
はじめからきめてかからないことである。

今は駄目でも、いつかは扉がひらかれる
と信じることによって
新しい世界がひらかれて行くのである。」
(「今は駄目でもいつまでも駄目ではない」
『金儲け・発想の原点』に収録)


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2003年3月14日(金)

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