Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第187回
「時代の流れを見極めるのに必要な才覚の一つは好奇心」

「考えたことは実行することが大切だ」という
邱さんの考えは理解したとして、実行の前の思考、
つまり、時の流れを読むという行為には
どういうことが必要なのでしょうか、
そうした質問に対して邱さんが説明しています。

「実行に移す前に、これが次の新しい流れになるのだという
見極めが先決である。
ではそれはどうやってやるのかということになると、
(1)世の中の動きに好奇心を持っていること
(2)問題意識をもって観察力を働かせること
(3)変化に敏感に反応すること、
(4)想像力の逞しいこと、
といったていどの才覚は必要であろう。」
(「問題意識を持って変化の先を読む」。
『金儲け発想の原点』平成2年に収録。)

最初に書かれている「世の中の動きに好奇心を持っていること」
だという指摘ですが、邱さんの作品には
「好奇心を持つことが大事だ」という趣旨の言葉が書かれています。
その一つとして『死ぬまで現役』という本に書かれている
文章を読んで、参考にしましょう。

「私などは何か新しいものがあると、
すぐにとび出して見に行くほうである。
新しいインテリジェント・ビルができても、
新しいショッピング・センターが出現しても、
いままでのビルとどこが違うのか、興味を持って覗きに行く。
新しいディスコをつくっている人にも友人がいるが、
オープニングの案内状をもらっても、
さすがに『もういいや』と思うようになった。
それだけ『年は争えない』ということなのだろうが、
どこそこに新しい料理屋ができた、
とても斬新で美味で評判になっているときくと、
何はさて措いても、試しに行ってみる。
やはりそれだけ食いしん坊だからであろう。

それにしても年齢によって興味の対象が異なってくるのは
避けられそうもないが、
好奇心が旺盛なことは少しも変わりはない。
何に好奇心を持つかは、
人によって相違があるのは当然だけれど、
なるべく広く、なるべく触覚を働かせて、
すぐ飛んで行くだけの腰の軽さがあることが大切だと思う。
世の中の動きに対しても風俗に対しても強い好奇心があれば、
時代に遅れることはなくなる。
変化の読みが正しければ、打つ手も当然、正しいだろうし、
お金を投じてもそれに見合う成功で報いられるだろうから、
事業をはじめても失敗することも少なくなる。」
『死ぬまで現役』。平成元年)


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2003年3月2日(日)

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