Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第184回
次から次に新しいアイデアが湧き、的中率も高い

邱さんは先を読むことに傑出した力を発揮する人です。
東京、渋谷の邱永漢事務所の近くに
渋谷ビジネスホテルという小ぶりのホテルがありますが、
これは邱さんが日本で最初につくった
ビジネスマン向けのホテルです。
また邱さんは『求美』という投資家向けの
美術雑誌を発行したこともあります。

邱さんの頭には次から次にアイデアが湧いてきて、
そのアイデアを実地で確かめようとするので、
いつのまにか邱さんには
『お金もうけの神様』というニックネームが
ついて回るようになりました。
このことに対する邱さん自身の感想をききましょう。

「私が『お金もうけの神様』と言われるのも、
もともとは冷やかし半分だし、
どうしてそんなことになったかというと
『インフレが続いて借金が帳消しになる時があるから、
怖がらずに借金をして自分の家を買いなさい』だとか、
『株を買う時はすでに有名になっている一流株を買うよりも、
将来、横綱になるような成長株をまだ店頭株の時分に買って
ジッと持っていなさい』とか言ったことが
何十年もたってみるとその通りになって、
その通り実行した人が資産家になってしまっているからである。

そういうことが再三ならず起こってみると、
人はつい信じたくなるのであろう。
しかし私のほうからみると
私の言葉はいつも的確に当たるわけではなく、
間違いもたくさんある。
当たったか、当たらなかったかは自分が一番よく知っているから、
当たらなかったかほうが多いのではないかと思う。

もっとも、当たらなかったのはタイミングを間違えたとか、
時間にズレがあったとかいったことで、
時間が過ぎてみると何とかその通りになってしまっている。
だから的中率の高い人となっているのであろう。」
『私は77歳で死にたい』

これからしばらく、時流の読み方のコツを
教えていただくことにしましょう。


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2003年2月27日(木)

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