Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第174回
合肥日立掘削機有限公司は日立建機の希望の星です

邱さんが昨年、上海浦東地区の外高橋地区にある
日立建機(上海)有限公司を訪れたときの訪問記を
再読しましょう。

「外高橋にあるその販売会社は合肥でできた建設機械を
中国国内及び海外に販売するための会社で、
100人あまりの従業員が働いています。
外高橋という保税区は
ここに持ち込んだ製品や素材はすべて無税で、
保税区から国内に動かす時に税金がかかります。
日立建機のように、機械の消耗が激しく
絶えずパーツの補給をしなければならない業界では
保税区内に大きな倉庫を持って、
いつでもパーツの補給をする必要があるのです。

昨年(2001年)は輸出もあわせて
2200台あまりを生産販売しましたが、
ことしは2800台、2005年には5000台を目指しています。
こうした強気の背景には中国の経済成長に伴う
公共投資の増大が見込まれているからですが、
日本経済の落ち込み方に比べると、
天と地ほどの違いがあります。」

実は私は研修講師の仕事をしている関係で、
亀有というところにある日立建機の研修所を
訪れることがあります。
私がこの研修所を訪れると、
日立建機の労働組合の執行委員長をされ、
その後、研修所の内の講師に転じ、
研修所長にもなられた中村昌弘さんが
いつも私のお相手をしてくれました。

あるとき中村さんとあれこれ雑談したとき、
ふと、私が中国の合肥の会社に話題を振り向けると
中村さんは目を丸くして
「ハイ、国内の生産はたいそう減っているんですが、
中国は生産がぐんぐん伸びているんです。
合肥の会社は邱永漢先生が仲介の労をとってくださって
できたんですよ」と説明してくれました。

中国の合肥日立掘削機有限公司が日立建機のなかで
“輝ける希望の星”のような存在になっている
との実感を深くしました。
中村昌弘さんは最近になって退職されましたが、
社内講師の活動は続けておられますので、
また研修所を訪ねて、合肥の会社の話を
聞かせてもらおうと思っているところです。


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2003年2月17日(月)

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