第152回
アンソニー・ロビンズさん曰く
「成功したければ成功者を模倣しよう」
アンソニー・ロビンズさんは
「成功したければ成功者を模倣する
ーこれこそ私の求めてきた成功への法則であった。(略)
もちろん、ものによっては模倣がむずかしく、
かなり時間のかかる場合もある。
だが、熱意と信念をもって、
自分の目標とする人物に近づこうと努力をつづければ、
およそ人間のやることで模倣できないものなどない。
何年かかっても、どんなに試行錯誤を繰り返しても、
あきらめず、一歩一歩進んでいけば、
自分の望む成果には必ず到達できる」と述べています。
ためらいもなくこう言い切ったりするのが
アメリカ人気質というものかと思いますが、
目標とする人物をもち、そのまねのをするのが一つの方法
というのは邱さんもおっしゃっているし、
「ゴホンと言えば龍角散」の龍角散の経営者であった
藤井康男さんも力説されていたことです。
藤井康男さんは、本もたくさん書かれていて、
それらを拝見すると、よく邱さんの話が出てくるので
私などもその著書を手にするようになりました。
残念なことに藤井さんは故人になられましたが、
著書のその一冊に「『創造的人材』の条件」
(三笠書房。昭和57年)
という本があり、この本では「成長するために人生の師は不可欠」
という章が設けられています。
この本は創造的な人材になるため本で、
アンソニー・ロビンズさんがめざしているところと
ちょっと違いますが、目的を立て、
それを達成しようと意欲をかきたてる上で
師と仰ぐ人をもつことは欠かせないとしている点で
アンソニー・ロビンズさんと共通しています。
ちなみに藤井さんの本のなかの
「成長するために人生の師は不可欠」
という章の目次をながめていると、
次のような言葉が飛び込んできて参考になります。
「人間は一生学生である」
「最良の講義とは疑問の提示である」
「偉大な人物は人の話を熱心に聴く」
「師を探すことー自分の生き方を捜すこと」
「真剣に探さなければ師は得られない」
「理想的上司と部下の関係は師弟の間柄に通ずる」
「『よき師』は『幸運』に似ている」
「自信のない人こそ師が必要」
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