第146回
目標といっても人や環境でさまざまですね
最近東京の都心ではマンションが売りに出されています。
その広告を見て、我が家の娘もマンションが欲しくなり、
あれこれマンションを探し回って、
気に入ったマンションは見つけてきました。
でも冷静に考えてみると無理の無いローンの支払いで
やっていけるようにするためには
相応の頭金を貯める必要があり、自分の今の貯金では
その後に無理がかかることがはっきりしました。
そこで、マンションを買うのは一旦あきらめ、
これから頭金をためることに専念しよう
ということになり、足元を固めることにしたようです。
こんなうちの娘にとっては、
一定のお金をためることが目標です。
自分にあった仕事探しが目標になっている人もいます。
毎月、お金をもらえる結構な境遇にあっても、
仕事に充実感を感じられないと、人間は悩みだすし、
仕事が気に入ったつもりであっても、
仕事を続けている間に、新鮮感が得られなくなると
同じように悩むようになります。
そうした境地に置かれると自分の性分に合った仕事や
マンネリ気分を吹っ飛ばしてくれるような仕事を
探し出すことが目標になります。
片や、定年を迎え、時間を持て余すようになった人には
時間を忘れさせてくれるヒマつぶしのたね探しが
目標になりますね。
囲碁教室に通ったり、ボランティアに興じたりと
時間がたつのを忘れさせてくれるような対象を
見つけられたらしあわせで、高齢化が進行するなかで
こうした動きが顕著になっていくことでしょう。
また仕事はやめたけれど、手元には現金や株や不動産があって
それらの価値をふやすことが生き甲斐になっている人もいて、
そうした人にとっては、手持ちのお金を増やすことが目標です。
こんな具合で、目標といっても人や環境でさまざまですが、
目標が見えてきた人は、情熱を注ぐ対象がはっきりしてきた分
しあわせですね。
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