| 第124回ブックデザイナーの努力にも感謝しなければなりません
 本ができたというので、出版社に出かけて、できた本と初対面しました。
 できた本を見ると、表紙に「招き猫」の写真が飾られていました。
 「招き猫」は商売繁盛のシンボルです。
 私は組織人生を送ってきた人間で、友人もサラリーマンが多く、
 “商売っ気”に乏しい人たちばかりです。
 “お金儲けの神様”を師匠に選ぶとこうなるのかなあと
 苦笑しましたが、できた本を頂戴して家に持って帰ったら、
 妻はとっても良いデザインの表紙だといいました。
 妻によると、この招き猫が『あなたも賢者になれる』のなかの『賢者』といった少し固い言葉を緩和していると言うのです。
 そして妻は本をたくさん買ってくださった人に
 この「招き猫」と同じものを送りたいと言いだしました。
 そこで、私はこの装丁をしてくださったデザイナーに
 御礼を言う方々
 「招き猫」をどうしたら手に入れられるのか聞きました。
 残念ながらこの「招き猫」は一個だけしか残っていないものを
 手に入れたものだと言われ、妻が実際にその店を訪ねると
 本当に一個しかなかったものだと言われ
 本を買っていただいた人に「招き猫」を贈る夢は頓挫しました。
 まあこういうのは身内のミビイキかと思っていましたが、必ずしもそうではないようです。
 私は本をPRするため、昔働いていた街で活躍している人たちに
 出版を知らせるメールを送っていました。
 すると当地で活発に活動されておられるある女性が
 わざわざ書店に注文してくださり、感想を伝えてくださいました。
 「注文していた書店より入荷の知らせがあり
 すぐに受け取りに参りました。
 まだ目次に目を通した段階ですが、
 サラリーマンに勇気と活力を与える御本だと思います。
 私は働いてさえいれば
 お金は後から付いてくる的な生き方をして来ましたが、
 読み終わった後には性格が変わるかもしれませんね。
 装丁も美しいので、つい手に取りたくなるご本です。
 売れますよ。きっと!!!!」と
 本の装丁に言及されているのです。
 本が読者に読む気を起こすようにあれこれ知恵をしぼっておられるブックデザイナーのご努力にも感謝しなければなりません。
 |