Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第103回
人生の後半の生き方を探求しよう

『アジアの曙』を編集させていただいた翌々年に
私は邱さんのエッセンス本の第3冊目の書、
『生きざまの探求』を編集させていただきました。
グラフ社の西澤さんから
「第2の人生をどう送ったらいいかに
悩んでいる人が多いのではないかな」という話しがありました。
私自身、ちょうどその2年前から大会社を去って
規模の小さな研修会社に移り、
自ら決意してのことではありますが、
環境の変化にうまく適応できないところがあることを感じ、
どうすれば後半の人生を充実できるだろうかということを
考えていたところでした。

そこで私は邱さん人生論の系譜に入る
『みんな年をとる』(PHP研究所。平成5年)
『私は77歳で死にたい』(中経出版。平成5年)
『電卓と二人連れ』(新潮社。平成6年)
『お金としあわせの組み合わせ』(中央公論社。平成7年)
といった著作を何度も何度も読んで、
自分なりに心がけたいなあと思ったことを
「解説」として書かせてもらいました。

この本の序文で邱さんは
「どんな年のとり方をするかは
年をとってからきまることではない。
つけ焼き刃でうまく老後を過そうと思っても、
間に合わないのである。
したがって本書は年をとってから読む本ではない」と書き、
出版社の人たちはその言葉を本の帯に書きました。
これはかなり強烈な言葉ですが、いろいろな人を観察された結果、
こういう判断になったということでしょうね。
私はこの本を編集させていただいたとき
私はもう53歳になっていましたが、
邱さんの作品に触れて活を入れてもらったのでしょうか、
人生に向かう基本的な態度に芯のようなものができて
生活のなかに張りのようなものが生まれてきました。

こうして3年ばかりの間に3冊も邱さんのエッセンス本を
編集させてもらい、背伸びして解説を書かせてもらいました。
それにしてもどこのウマの骨かわからない一人の読者に
編集のような重要なことを任せていただいたものだなあ、
と私は邱さんのご好意や出版社の人たちのご好意に
ふかく感謝しています。


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2002年12月8日(日)

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