第87回
北京と接点を持てば、中国の変化の一端がわかります
北京のマンションが開業するまでに
いろいろご苦労があったと邱さんからきいたことがありますが
いろんな障害を克服して開業がはじまったのは
平成9年の末頃のことでした。
私はその5年も前からその一室を買う準備をしてきましたが、
北京のマンションを持ったら中国がどのように変わっていくか
その一端に触れることができるのではないかと
考えてのことでした。
平成10年になって私の部屋のテナントになってくれるところが
あらわれましたが、テナントはエリクソンという会社でした。
エクソン・モービルという会社の名前はきいたことがありますが
エリクソンという会社の名前を、私ははじめて知りました。
友人にきいてスェーデンのNTTだよと教えられました。
そのつぎにテナントになった会社はノキアでした
同じようにこのノキアという会社の名前も知りませんでした。
この会社はフィンランドから出発した会社だと
どこかでききましたが、その後エリクソンもノキアも
日本で広告看板で見かけるようになりました。
こういうことでいま世界中で活躍している
携帯電話関係の会社が
北京で活動しているということがわかります。
このあとにテナントになった会社はその漢字名を読んで
ああ、日本の光学メーカーだとわかりました。
その直後に、この会社が北京で新しい事業をはじめたことが
新聞に載り、この事業の関係で派遣される人のために
私の部屋が利用されるんだということがわかりました。
こうして、マンションを一室持つことで、
北京がどのように変化しつつあるかの一端がわかります。
私はこのマンションができる前に建設予定地を見ただけで、
その後は訪問していませんが、北京のガイドブックを読むと、
このマンションが立っているところは各国の大使館などが並び、
ムードのいい場所とされていることを知りました。
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