Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第77回
海外投資も案ずるより産むが易しです

香港から帰った私が最初にとりかかったのは
一坪ショップを買うためにお金を工面することでした。
私は自分が住んでいる街の銀行の支店にかけこみ、
500万円の融資のお願いをしました。

「香港ですか。
アメリカなら融資しやすいけれど、
香港では不安が大きいですよね」
融資担当の人は首をかしげました。
銀行の人がそのように反応することは
行く前から予測できたことでした。

自分のお金で買うのがいいのでしょうが、
お金のない身としてはいたし方ありません。
私は自分が現地を見てきた印象を
あれこれ言うだけでは説得力が弱いと思い、
邱さんが香港の将来をどう読んでいるのかが
よくわかる文章を数枚の紙に書きました。
その紙をもって銀行を訪れると
銀行の人は私の要望に耳を傾けてくれ、
私は予定のお金を借り入れることができました。

この投資に必要なお金の半分は
邱さんの香港現地の会社が
香港の銀行から借りてくれる約束になっていました。
日本の銀行から半分相当のお金を借りられたら
香港のショップを手に入れたも同然です。
私は渋谷にある丘世悦さんの事務所を訪れ、
香港ショップ購入の手続きを済ませました。

香港の銀行からの借入れたお金の返済は
ショップのテナントからの賃料でまかない、
その清算事務は邱さんの香港の会社の人がやってくれ
月々決算書類を我が家に送ってくれます。

一方私が地元の銀行から借りたお金の返済は
4万円弱でしたが、会社からの給料の中から支払います。
そのお金は香港の未来に賭ける代償だといった方が
いいのかもしれないと考えました。

こうして私は香港の一坪ショップのオーナーになり、
海外投資のイロハを勉強することになりました。
実際に経験してみると、海外投資も
それほど難しいものでないことがわかりました。


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2002年11月12日(火)

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