Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第35回
建築士さんに自宅の設計と建築の元締めをお願いしました

長男が高校に進学するときに自宅から通えるようにしようと考え、
私が家を建てるための土地を先行取得した話を書きました。
その時点では長男の進学は5年先のことでしたが、
子供達も成長し、長男が中学生3年生になり、
いよいよ家を建てなければならない時期が来ました。
ちょうどその頃、日経新聞から邱さんの2回目の全集「Qブックス」
が発行され、その一冊として『人生後半のための経済設計』
(昭和58年)が出版されました。
この本には前に紹介した「年をとらない法」(昭和42年執筆)
というエッセイが、「40歳からの生き方、考え方」というタイトルで
掲載されていました。
と同時に、「財産としての家の買い方、作り方」という文章も
掲載されていました。
邱さんは、その文章の中で
「何しろ乏しい予算の中から家を新築したり増築したりする人が
 多いので、いざ注文する時になると、
 『設計料は高いから』といって設計料を節約してしまうことがままある。
 しかし、これは考えもので、私の体験では、
 建築家に払う金を倹約してしまうと結果はよくないのである」
書いていました。
家を建てるといっても、どこか決めたハウスメーカーに「頼みますね」と
一言かければいいのだろうとくらいに思っていましたが、
私はこの文章を読み、経験に基づく貴重な意見と受け止め
家を建てるときは設計士に入ってもらう必要があると考えました。

そんなある日、私と妻は長男の進学準備のため、
横浜市にある神奈川県庁を訪れました。
県庁前にシステムキッチンの店があり、そこにブラッと入り、
店員さんとのやりとりするなかで
「腕のいい建築士さんを探しているんですけど」
と話しました。
このひとことがきっかけになって、井下田孝彦さんという設計士を
紹介され、家を設計してもらうことになりました。
井下田さんは早稲田大学の菊竹清訓さんの門下生で、
大型商業施設などの大型プロジェクトの設計にかかわってきたけれども、
独立後は家の建築に特化した仕事をしたいとのことでした。
私と会ったのは開業して間が無い頃でした。
わずかな設計料しか出せない私の者の注文にも快く応じてくれました。
友人に設計士さんに設計してもらっているというと
車一台買えるお金を使ったりしてと笑われましたが、
いろいろ勉強させてもらったし、書斎づくりや本の収納など
当時お願いして工夫してもらったことは今に生きています。


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