第34回
手に入れた二つ目のマンションは東京駅から徒歩10分
私がはじめてワンルームマンションを買ったのは昭和54年のことです。
それから5年後の昭和59年に私は渋谷の道玄坂で不動産業を
開業していた邱さんのご長男、丘世悦さん
(現・株式会社ファンバス社長)を訪ねました。
私はその前に飲食店用につくったマンションを買ったりしましたが、
買った先から売り戻してほしいといわれ、言われた通りの条件で売却しました。
それに代わる投資法は、やっぱり便利のいいところにある
ワンルームマンションだなあ、と思いました。
私にこのことを教えてくださったのは邱さんで、
その息子さんならオヤジさんが推奨しているタイプの物件を
選んでもらえるだろうと思って、世悦さんの店を訪ねたのです。
「私は邱先生のファンです。先生が奨められている事務所向きの
マンションを買いたいと思っています。紹介いただけませんか」
と頼みました。
すると世悦さんは
「イヤア、ボクはオヤジの本に色々書かれていて困っているんですよ」と
頭を掻きながらも、
自分の友人の名前をあげ
「彼が扱っているマンションがいいでしょう」
と紹介の労をとってくれました。
紹介してもらった世悦さんの友人の事務所を訪ねると、
その人は東京駅から歩いて十分の距離にある
日本橋のマンションの一室で不動産業を開いており、
私にそのマンションの一室を買うことを私に奨めました。
東京駅から10分という立地条件も面白いと思い、
そのマンションで売りに出ていた一室を1400万円で買いました。
このマンションから家賃が約10万円程度入ってきます。
前に買ったのが1200万円で、そこの家賃も約10万円ですから、
合計約20万円のお金が入ってくる体制ができました。
といって借金をしての購入です。
賃料として入ったお金は借金の返済に回りますので、
実入りが増えたわけでもありませんが、
私に不測の事態が起こった場合へ備えは前進したかと思います。
なおこのマンションは小さなメーカーの事務所として使われ、
この状態が今までずっと続いています。
|