Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第22回
日本人の気質を外人に説明する最高の手引きを得ました。

私が邱さんの本を読み出した翌年の昭和56年、
邱さんは「香港の挑戦」、続いて「海外投資」、さらに
「驚くべき日本を解剖する」の3作品を矢継ぎ早に発表しました。
そして3作品を収録した『香港の挑戦』が出版されました。
2年に出版された『悪い世の中に生きる知恵』が
個人の経済設計に役立つ最新情報の塊のような本でしたが、
『香港の挑戦』は国際的な視野にたって
日本の経営者層に新しい視点を提供する本でした。
ここに収録された「驚くべき日本を解剖する」
(「経済一等国日本」と改題)
は軍事力を持たずに一等国になった日本が、
21世紀の国家像を先取りするものではないかという考えに立ち、
軍事大国へ逆戻りしないほうがいいという意見を述べた論文です。

この論文のなかで、邱さんは日本人の特質に言及しました。
第1に日本人は特有のグループ意識。
第2に日本人は個人の利益よりも、集団の利益を優先させる。
第3に日本人は冒険をして巨額の報酬を得るよりも、
安全の代償として僅かの収入の方を選ぶ傾向がある。
第4に全体として猛烈な学歴社会になっている。
第5に日本人の完全主義。
第6に日本人のものを教わる態度の立派なこと。
第7に日本的なコミュニケーションの良さ。
邱さんが日本人の特質として挙げたものです。
ここに指摘されていることを念頭に、自分の周囲をみまわすと、
「ア、そうだ。ホントウにそうだ」と思うことばかりで
私は邱さんの人間観察というか、日本人観察というか
その鋭さに舌を巻いてしまったことを
昨日のことのように覚えています。

私が勤務していた君津製鉄所には
世界中から大勢の見学者がやってきました。
彼らの関心は鉄鋼生産や技術から、生産や開発に
従事する日本人のことに及んでいました。
私はそうした外国人の関心に対し、日本や日本人について
わかりやすく且つ的確に答えられる虎の巻を手に入れた
ことになったわけです。


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