第308回 (旧暦12月27日)
ミカンの皮のもうひとつの利用法
昨日はミカンのことを書きましたから、
今日はもうひとつオマケのミカンの利用法を
紹介しておくことにしましょう。
おそらく、ほとんどの人は、ミカンを食べた後に残る皮(果皮)を
そのまま捨てていると思われますが、昨日話した薬用のほか、
ピールなどにして楽しむこともできるため、
育ち盛りの子供を持つ人は一度試してみることです。
ただし、薬用にしろ食用にしろ、ミカンの皮を口にするときは、
果皮に残留する農薬を除去するため、
セッケン水でよく洗ってから用いることをすすめます。
さて、ピールというのは、オレンジやレモンなど柑橘類の皮で作る
砂糖菓子の一種で、オレンジやレモン以外にも、
ナツミカン、ブンタン、ユズ、ハッサクなど、
柑橘類ならなんでも利用することができます。
もっとも、ミカン(ウンシュウミカン)の果皮は
肉が薄いうえに質がもろいため、
あまり上等のピール材とはいえませんが、
節約料理が見直されているご時世でもありますから、
捨てずに活用することをすすめます。
〔ミカンピールの作り方〕
(1). |
ミカンを丸ごとセッケン水で洗い、
農薬や汚れをよく洗い落とす。 |
(2). |
果皮に包丁目を入れ、
板状になるように丁寧に身からはずす。 |
(3). |
苦みを抜くため、(2)を熱湯で5分ほど茹でてから冷水にとり、
30分さらしておく。 |
(4). |
(3)を水から上げ、
クッキー用の抜き型で好みの形にくり抜く。 |
(5). |
皮の分量の80%から等量の砂糖を鍋に入れ、
水大さじ1を加えて火にかけ、シロップを作る。 |
(6). |
(5)に(4)を入れ、焦げつかないようにかき混ぜながら
皮に糖分をしっかり含ませる。 |
(7). |
(6)をザルに上げ、天日に干して充分乾燥させる。 |
(8). |
(7)にグラニュー糖をまぶし、
湿気を呼びにくいガラスつぼなどに入れて保管する。 |
こうして出来上がったミカンのピールは、
そのままお茶受けや菓子として利用できるほか、
パウンドケーキなどに入れてもよろしい。
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ピールのいろいろ。右上はブンタン、右下はアマナツ、
左上はレンコン、左下はフキ |
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