蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第248回 (旧暦10月10日)
「1万円生活」にピッタリの仙人風コーヒー

仙人の「1万円生活」も、いつの間にか半月を超えてしまいました。
このコラムでも、「1万円生活」に応用できる基本的な知恵などを
何度か取り上げてきましたが、やはり「1万円生活」とはいえど、
ときには「息抜き」の食卓もなければなりません。

つまり、「ケチケチ料理」や「節約メニュー」に
明け暮れるだけでなく、「おやつ」や「お三時」も
必要だということです。

そこで今日は、「1万円生活」の
「おやつ」や「お三時」にピッタリの
仙人風コーヒーでも紹介しておくことにしましょう。
まず、ふつうのコーヒーと「仙人風」コーヒーとでは
何が違うかといいますと、ふつうのコーヒーは
「コーヒーノキ」という木の実で作るのですが、
「仙人風」の場合には、おなじ木の実でも
ドングリで作るのですナ。

いやいや、ドングリだからといってもさまざまな種類があって、
それぞれに味わいを異にしており、
たとえばマテバシイとコナラとでは
ブルマンとキリマンくらいの違いがありますから、
本物のコーヒー並みになかなか奥の深い世界なのですゾ。
作り方は、まず、拾い集めたドングリを水に漬けて
浮き上がってきた虫食いドングリを取り除き、
水の沈んだものだけを日に干して水気を切っておきます。

よく乾いたら、ペンチで挟んで外側の硬い殻を割って
種子を取り出し、種子を覆っている薄皮を丁寧にむき取ってから
包丁で4〜5片にスライスし、
これを2時間ほど流水にさらして渋抜きをします。
但し、この渋抜きの工程を行うのは、
タンニンを含むコナラやミズナラのドングリだけで、
アクの弱いシイやカシのドングリの場合には
その必要がありません。

渋抜きを終えたドングリ・チップは、
天日に干して十分に水気を切り、
180度Cに設定したオーブンで30分間ローストすれば、
これでドングリコーヒー豆の出来上がりですから、
あとは、これをミルで挽き、ドリップで淹れればヨロシイ。

香りとカフェインはありませんが、
素朴なホロ苦みは、まさにコーヒー・テイストです。
ちなみにナラ類のドングリは、
渋抜きをしてもなお渋みが強いため、
ミルクを少し加えると飲みやすくなります。

コナラ マテバシイ

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