蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第188回 (旧暦7月26日)
来年の山菜採りは、もう今から始まっています

春の時期に「山菜、山菜と騒ぐ人も、
その多くは夏になると野山に出なくなってしまいます。
しかし、山菜であれ木の実であれ、
本当にそれに習熟するためには、
季節を問わず1年を通しての山を歩く習慣を
身につけることが大切だと考えなければいけません。
それはナゼかといえば、こういうことです。

1年生であろうと多年生であろうと、草本植物の多くは、
春に芽立ちして、夏までに花を咲かせて実を結び、
秋になると地上部が枯れて冬にはその姿を消してしまいます。
つまり、1年を通して、それぞれの季節ごとに
その姿が移り変わっていくということですが、
それぞれの植物の季節ごとの姿を見知っておくと、
山菜の時節でそれを探すとき、
いろいろな点で役に立つことが多いのです。

たとえば、夏の盛期に野山を歩くと、
大きく成長したウドがやたら目につき、
山菜の季節に歩き回った同じ場所でも
「あれっ、こんな所にウドがあったかナ?」と
思うことが少なくありません。
これは、山菜の季節というのは植物すべてが芽吹きの時期で、
フィールド全体の植生が判りにくいため、
その日芽が出ていなければ見過ごしてしまうことになるからです。
ところが、そのフィールドの植物が生長して
出そろった季節であれば、その地の植生がひと目で判りますし、
なによりも、そこにウドならウドがあることを憶えておけば、
翌年の春そこへ足を運べば
確実にそれを手に入れることができるというものです。

また、春の新芽の時期には山菜と間違えやすい毒草も、
生長した姿を見ればその特徴もよく判りますから、
ついでにその毒草のことも憶えておけばよいでしょう。
ちなみに、今の季節であれば、
セリやワサビの根と間違えやすいドクゼリも1m近い背丈に生長し、
セリやワサビとの違いがよく判るはずです。
ドクゼリの大きな特徴は、根茎にタケノコのような節があり、
縦に割ると、やはりタケノコとそっくりで
空洞になっていますから、根を引き抜いて、
この時期にその姿を確かめておくとヨロシイ。

ドクゼリ ドクゼリの根

←前回記事へ 2003年8月23日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ