蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第177回 (旧暦7月6日)
「巻きグセ」に注目!

今年は梅雨が長引いて気温が低かったせいか、
アサガオが咲くのも全体に遅れているようです。
さて、アサガオといえば、つる芽をからませて伸張することは
誰でも知っているはずですが、
そのつるが右巻きなのか、それとも左巻きなのか、
ということを意識したことはありませんか?
結論から先に言えば、アサガオはすべて
右巻きにつるを巻いて伸びるのですが、
アサガオの花の蕾は、つるとは逆にみな
左巻きになっているのです。

このように、ふだん何気なく眺めていて、
ナントナク解っているように思っているものでも、
イザあらためて訊かれてみると、意外に見落としていたり、
気が付いていなかったりすることが多いのではないでしょうか。
つる性の植物というのは、アサガオのほかにもたくさんあって、
そのいずれもが他物につるを巻きつけて生長しますが、
つるを巻く方向は、それぞれの植物ごとに
一定の規則性を持っているため、
この巻き方のクセを憶えておくと、
類似したつる植物どうしを正確に見分けるときなどに
役立つことが少なくありません。

たとえば、一般には「フジ(藤)」と呼ばれている植物も、
東日本に多いフジ(ノダフジ)と、
西日本に多いフジ(ヤマフジ)とがあり、
つるの巻き方がノダフジのほうは左巻き、
ヤマフジのほうは右巻きという違いがありますから、
たとえリースなどに巻かれたフジづるでも、
その巻きグセを辿れば、それがノダフジなのかヤマフジなのかが
ちゃんと解ってしまうものなのです。

ということは、こうした細やかな植物の生態に目を向けると、
それをトリックにしたミステリー小説が
何本も書けることになってきますから、
まだナイショの話ではありますが、
仙人は今、こうした分野のミステリー小説を
セッセと書き始めているところです。
マア、それはさておき、
植物のつるの巻き方を取り上げたついでに、
身近にある「巻き物」クイズを出題してみますが、
この時期大活躍の「蚊取り線香」は、
はたして右巻きでしょうか、左巻きでしょうか。

実は、仙人もちょっと気になって調べてみたら、
金鳥とアース製薬の製品とでは、
同じ蚊取り線香でも巻き方が逆であることがわかりました。
もしかすると、蚊取り線香の煙にやられて蚊が落ちるとき、
左巻き蚊取りの場合には左旋回しながら落下するのでしょうか?
ダレか調べてみませんか。

アサガオの花

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