第175回 (旧暦7月4日)
仙人流「痛風退治法」を開発します
なんともナサケナイことながら、
仙人は昨日から左足を引きずって歩いています。
還暦を迎えたこの齢まで
特別コレといった病気とは無縁で過ごしてきたつもりですが、
実をいうと、どうやら仙人は潜在的な
痛風持ちであるらしいのです。トホホ。
最初にそのケが表われたのは10年ほど前の正月で、
その折病院に行ったときは、正月休みとあって何の検査もできず、
当直の小児科医から受け取った鎮痛剤を呑み、
3日後にはケロリとして雪山に出掛けたほどだったため、
その後もたいして気に留めず
現在まで過ごしてきたというわけです。
ところがドッコイ、昨日の未明になって、
左足の親指の付け根部分が突然パンパンに膨らんで
アノトキとまったく同じ激烈な痛みに襲われたではありませんか!
10年ぶりに病院へ行くと、やはり正真正銘の痛風で、
尿酸値は11.2ありました。
そのため、昨日と今日は仕方なく病院でもらった
6種類の錠剤を呑んでいますが、考えてみれば、
仙人が病院の薬に頼るなどということは
なんともサマにならない図ですから、
この機会に、仙人流の通風退治法というやつを
確立してやろうではないかと思い立ったのです。
いろいろ調べてみると、痛風の治療には、
ただ痛みを抑えるだけでなく、
体内の尿酸を排出することが必要なため、
その2点から考えなければなりません。
そこで、まず鎮痛用には
「ネズの実チンキ」を作ってみることに決めました。
ネズの実チンキというのは、
ネズ、ハイネズ、ミヤマネズなどの実から抽出した精油を
アルコールに混ぜたもの
(アルコール100ccに対し精油2g程度の比率)ですが、
抽出精油でなく、ネズ類の実をそのまま漬け込んだものでも
ヨロシイ。
このネズの実チンキは、漢方では
「杜松実(としょうじつ)チンキ」と言って、
リウマチや痛風などの患部に塗ると痛みを鎮める効果があります。
そして、もう一方の乳酸の排泄用には、
夏期に採ったアオダモの樹皮
(1日1回、乾燥皮5gを300ccの水で半量に煎じて服用)が
効果があるようになったら早速山へ探しに出掛けるつもりです。
この人体実験の結果は、
後日あらためて当ページで紹介しますので、
仙人同様、痛風持ちの人はタノシミにしていてください。
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痛風に効くネズ(ミヤマネズ) |
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