蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第157回 (旧暦6月15日)
仙人流「お月見術」

今日は満月ですが、天気予報によれば、
どうやら北海道の一部と沖縄地方を除いては
お月様が顔を出しそうにありません。
そこで、少々気が早いものの、
今日は仙人流のお月見について紹介しておくことにしましょう。

仙人は、毎年、八月の十五夜と仲秋の名月の日は
富士山の五合目か山形県・月山(1984m)の頂上で
お月見することにしています。
「ナゼ富士山の五合目と月山なのか」と訊かれても、
そこでなければイケナイ特別の理由があるわけではありませんが、
両方とも標高が2000m程度あって空気が澄んでいるために
より壮大なお月サマが見られることが、
何よりの理由といっていいでしょう。

それに、両方とも長年通い馴れた場所で
夜でも勝手がわかることや、富士山も月山も、
そこにある山小屋の親爺が
年来の遊び仲間であることもありますし、
とりわけ月山の場合には、
その山の名が月見をするのにピッタリなのがヨロシイのです。

さて、仙人はそこでどんなお月見をするかといえば、
富士山の場合にはザッとこんなことになるでしょうか。
富士山の須走口新五合目から15分ほど歩いた奥に
子富士と呼ぶ小さな砂礫のピークがあるのですが、
その子富士のあたりが仙人のお月見の指定席になっており、
毎年ここに3〜4張のテントを設営し、
10人ほどの仲間たちと小さな焚火を起します。

その焚火のそばには月見ダンゴとススキを飾り、
焚火を囲んで盃を傾けながら月が昇るのを待ちますが、
このとき飲む酒は、その日富士山の森で採ったキノコで作る
キノコ酒と決まっています。
仲間の一人には、ある著名な尺八奏者が混じっていますから、
月が顔を出すと、やおら尺八の音が静寂の森に響きわたり、
その音を聴きながら満月が富士山のシルエットに隠れるまで
酒盛りが続くのですナ。
まあ、毎年こんな感じでやっていますが、
誰か、参加してみたい人はいらっしゃいますか?

月山頂上の御来迎

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