蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第152回 (旧暦6月10日)
仙人流「物々交換術」のすすめ

仙人の家には、毎月、
全国各地からその季節の旬の物がいろいろと送られてきます。
6月の場合でいえば、北海道からは洞爺湖のヒメマス、
秋田からは八幡平のイワナ、山形からは月山のネマガリタケ、
福島からは裏磐梯の山菜、長野県南信濃村からは新茶、
岐阜からは長良川のアユ、三重からは鈴鹿山系のアマゴ、
岡山からは白桃、徳島からは塩付けのイタドリ、
そして沖永良部島からはエラブユリの花束……
といった具合でしょうか。

これに対して仙人からはそのお返しとして、
釜揚げシラスとか干しワカメといった鎌倉の特産品や
仙人手造りの燻製品などをそれぞれの地に送っています。
つまり、全国アチコチの人たちと、
互いの土地の特産品個人の収穫物などの
物々交換をしていることになるのですが、
交換の相手は、農業、林業、水産業、
また、民宿や山小屋親爺、地方議員、教員、役者など、
職業も年齢、性別もさまざまで、
今のところ全国で38人を数えます。

その中には、東北や信州の鉄砲撃ち、釣りの名人、
山菜やきのこ採りの達人なども含まれていますから、
春には山菜、夏にはイワナ、秋にはきのこ、
そして冬には鴨やキジ、鹿、猪など自然の倖が届きます。
こうした物々交換は、地方へ取材などで出掛けた折々に、
それぞれの地方で遊び仲間ができ、
彼らと語らって自然発祥的に生まれたものですが、
気が付くと、いつの間にか33道府県38人広がっていました。

今は、情報や物流のシステムが高度に発達し、
誰でも世界中の物品を容易に入手できるようになりましたが、
その一方で、地域性が強かったり、
生産量が限定されていたりして
通常の流通ルートではほとんど手に入らない物も
決して少なくありません。
それに、これだけ物が溢れた時代でも、
山の人は海の産物を喜び、海の人は山の産物を珍重するという
基本的な心情は一向に変わっていませんから、
こうした原初的な物々交換は相方にとって十分意味があるのです。

この仙人流物々交換に興味がある人は、
一度仙人と物々交換をしてみませんか?

仙人宅に送られてきたキジ

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