蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第133回 (旧暦5月21日)
健康茶の仙人流マルチ活用術(薬湯編)

健康茶は「薬草を煎じてお茶風に飲用するもの」ですから、
ほとんどの人はそうした方法でのみ
利用しているのではないでしょうか。
しかし、ちょっと考えてみると、
健康茶というものは、乾燥した薬草類にお湯を注ぎ、
その薬理成分を熱水抽出したものですから、
「お茶」として飲むだけでなく、
応用しだいでもっといろいろな利用法があることに気がつきます。
そこで今日は、仙人流の「健康茶マルチ活用術」を
紹介しておくことにしようではありませんか。

まず、その第一は「薬湯」としての活用です。
健康茶というものは、
その薬草に含まれる成分を体内吸収する方法ですが、
健康茶として用いられる薬草のなかには、
浴湯料として用いたとき、痛みをやわらげたり、
血流を促進したり、皮ふの損傷を治したりするはたらきを
発揮するものが少なくありません。

たとえば、市販されている健康茶を例にとれば、
ドクダミ茶、クワ葉茶、ビワ葉茶、ハブ茶などはみな
こうした作用をもっていますし、
ハーブ系のお茶の多くにもこのようなはたらきがあります。
しかも、健康茶として加工されたものは、
熱湯を注ぐだけで簡単に成分抽出できる状態になっていますから、
その茶汁を風呂の湯に加えるだけで
スグ薬湯に早変わりさせられるというものです。

もっとも、市販されている健康茶を浴湯料として用いるとなると、
値段が高くついてしまいますが、
自分で作ったものであればそれを気にする必要もありませんから、
その意味でも健康茶を自分で作ることをススメたいのです。
また、ドクダミ茶やクワ葉茶、ビワ葉茶などは、
切り傷やすり傷、ニキビ、吹出物などに、
その茶汁で患部を洗浄すると治りが早くなる効用もありますから、
飲み残しの健康茶でも、
こんな利用法があることを憶えておくと
イザというときに思わぬ役に立つものです。

ヤマグワ

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