第130回 (旧暦5月18日)
良い健康茶を作るには、水洗いを定年にていねいに
昨日は、健康茶の材料を採取する適期について述べましたから、
今日と明日は、その材料を使って健康茶に仕上げる
基本的な工程について紹介しておくことにしましょう。
健康茶づくりの手順は、大まかに言うと、
(1)材料の入手
(2)水洗い
(3)乾燥
(4)細断
(5)保管
という五つの工程に分かれます。
このうち、(1)の材料の入手については、
自分で採取するなり、栽培するなり、
調達しやすい方法選べばよいのですが、
都市部の空き地や路傍などに生えているものを利用する場合には、
排気ガスや家庭廃棄物などで汚染されていないかどうかを
確認してから採取することが大切ですし、
また、ハーブや野菜のように、
市販品を購入して利用できるものも、
やはり農薬を使用していないかどうかを
確かめておく必要があります。
こうして入手した薬草類は、
ゴミや土、ときには小さな虫などが着いていますから、
持ち帰ったら、できるだけ早く水洗いして、
これらの汚れを洗い落としおきます。
この水洗いは、洗剤を使用せず、流水で行うのが原則で、
ていねいに汚れを落とすとともに、
傷んだ葉なども取り除いておきますが、
花茶を作る場合には、
その有効成分のほとんどは花粉に含まれていますから
花粉を洗い落とすないために、
水洗いせずそのまま乾燥させるのがベターです。
水洗いが終わったものは、竹ザルなど水切りのよい容器に移し、
風通しのよい日陰に置いて洗い、
水を完全に切ってから乾燥させることを忘れてはいけません。
水が完全に切れていない状態でいきなり直射日光に干すと、
シミが出来たりして良い健康茶仕上がらないことが多いので、
くれぐれも気を付けることです。
つまり、良い健康茶を作るには、
水洗いの工程をていねいに行う、ということですナ。
このとき、ドクダミやゲンノショウコなど全草を使うものや、
クコやキブシなど葉のついた小枝を利用するものは、
数本ずつ束ねてひもでくくり、
そのまま物干しなどに吊るしてもかまいませんが、
その場合にも必ず日陰に干すことを忘れないことです。
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水洗いして乾燥させる |
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