蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第102回 (旧暦4月20日)
どんなときにもキチンとご飯を炊けますか?

いま、ほとんどの人は電気やガスの炊飯器で
ご飯を炊いているはずです。
しかし、もし何らかの理由によってそれが使えなくなったとき、
あなたはちゃんとご飯を炊くことができますか?

われわれ現代人は、道具の利便さに慣れてしまって
「ご飯を炊く」というような
毎日やっているアタリマエのことについても、
その原理を考えたり、知ろうとしたりしなくなってしまい、
一旦その道具が使えなくなると、
たちまち途方にくれてしまう傾向があります。
「原理」などと言えば、
何かムズカシそうに聴こえるかもしれませんが、
ご飯の場合なら「ご飯を炊くとは、そもそもどういうことか」
というだけのことで、
そんなにヤヤコシク考えるほどのことではありません。
それでも、一度そのことについて考え、
その原理を理解さえしておけば、どんな状況でも、
その時その場にあるものを利用して
リッパにご飯を炊けるようになるものですから、
常日ごろ何気なくやっているアタリマエのことについて、
こういう視点で考え直してみてはどうでしょうか。

ちなみに、仙人は、野山に行くときは
カサ張る調理道具を一切持参せず、
いつもビールや清涼飲料水の空き缶でご飯を炊いておりますゾ。
「えっ、ウッソー!」などと言わないで、
次の方法で一度試してみるとヨロシイ。

(1)500mlのビール缶の上ぶたを切り取り、
缶の中を洗ってビールの匂いを取り除く。

(2)米1合(0.18L)を(1)に入れ、
5〜6回水を取り替えて割箸などでよくかき混ぜてとぐ。

(3)とぎ終わったら、米より1.5cmほど上まで水を入れる。

(4)アルミホイルかフキの葉などで缶にふたをし、
その上から水で濡らしたタコ糸や草木のつるを巻いて
しっかりと結び止める。

(5)焚火のきわに(4)を置き、
ときどき缶の向きを変えながら炊き上がるのを待つ。

(6)缶に棒切れをあて、
ゴトゴトした感触が伝わらなくなったら炊き上がり。
火から出して缶の上下を逆さにして地面に置き、
4〜5分間蒸らしてから召し上がれ。

なお、(3)の段階で赤貝やイカなどの
味付け缶詰の具を汁ごと加えて混ぜてから炊くと、
即席のオイシイ混ぜご飯もできますゼ。
仙人考案のこの即席混ぜご飯は、
空き缶と缶詰を利用するところから「缶缶めし」と呼んでいます。

焚火で缶缶めしを炊く

●缶缶めしの炊き方

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