蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第79回 (旧暦3月19日)
コメの栄養

今日は二十四節気の穀雨(こくう)です。
穀雨というのは「春雨が降って穀物をうるおす」
という意味で、
このころから各地で田植えが始まります。
そこでこれから折にふれて、
われわれの主食である「コメ」というものが
ソモソモどういう食べ物であるか、
ということについて
もう一度考えてみることにしたいと思います。

まず、1回目の今日はコメの栄養の話にしましょうか。
コメは、玄米で71.8%、精白米で75.5%を
糖質(でんぷん)が占めるため、
栄養学では炭水化物食品と呼ばれます。
これはどういうことかといえば、
食品に含まれる栄養成分は、
われわれの体に対して
それぞれ特有のはたらきをもたらすため、
栄養学ではそのはたらきの性質に応じて
それぞれの食品を分類しているということです。

それに従えば、
(1)エネルギー資源となるもの…炭水化物、脂肪
(2)血や肉の資源となるもの…たんぱく質
(3)骨や歯、また身体機能の調節をはたす資源となるもの
   …無機質(ミネラル)、ビタミン、
ということになりますが、
このとき、コメのように炭水化物を主成分とする食品は
「炭水化物源食品」、
肉や魚のごとくたんぱく質を主成分とするものは
「たんぱく資源食品」といったように呼び分けます。

つまり、コメという食品は、われわれの身体にとって
「エネルギー源」としてのはたらきをもたらす食品
ということになるのですが、
それでは、われわれの身体にとって「エネルギー源」とは、
具体的にどのようなkとおをいうのでしょうか?

結論から先にいえば、
それは「体温を保持したり、身体を動かしたり、
また体内における物質合成などに費やされる
エネルギーを生み出す素」ということです。
ということは、われわれの身体をクルマにたとえるならば、
それを動かすための燃料、
すなわちガソリンのようなものだということにほかなりません。
そのガソリンとなる炭水化物を多量に含むコメやムギが
「主食」と呼ばれるのは、こういう理由によるのですが、
実は、数ある炭水化物源食品のなかでも、
その含有量が最も多いのが日本人の主食であるコメなのです。

なにはともあれ、まずしっかりと憶えておいてください。

秋になるとこういう姿になる

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