蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第74回 (旧暦3月14日)
ハルシメジを探してみよう

いつだったか、ゴールデン・ウィークのころに
桃の木の根元においしいキノコが出る、
ということを書きましたが、
そろそろその季節が近づいてきました。

そのキノコは、標準和名ではシメジモドキといって、
モモやウメ、リンゴ、ナシ、カリンなど
バラ科の果樹の根元に発生し、
春に出るシメジという意味で、
一般には「ハルシメジ」と呼ばれるほか、
とりわけウメの林に多く発生するところから
「ウメノキシメジ」と呼ぶ地方もあります。
キノコ図鑑風に紹介すれば、
「傘の茎5〜8cm、まんじゅう形から中高の平らに開く。
傘の表面は灰ねずみ色で、生長につれて褐色を帯び、
灰色がかった暗色の繊維紋がある。
裏面のひだはやや疎で、柄に湾生ないし上生し、
はじめは白色だが、のちに肉色になる。
柄は長さ4〜8cm、径5〜15mm内外で、
根元に向けて太くなり、しばしば左右にねじれる性質がある。
柄の色は白〜灰白色、ときに褐色を帯び、内部は中実。
噛むと小麦粉に似た弱い粉臭がある……」
ということになりますが、やはり百聞は一見にしかず、
自分の眼で実物を見て憶えるのが一番でしょう。

このキノコは群生しやすく、
1か所で100本、200本収穫できることも珍しくありませんし、
翌年もほぼ同じ場所に発生しますから、
一度憶えておくと毎年ゴールデン・ウィークのころに
季節はずれのキノコ狩りが楽しめるというもので、
モノはタメシに今年はぜひ
ウメやモモの木の根元を覗いてみるとヨロシイ。

仙人の弟子のナオちゃんは、
ハルシメジ採りを憶えてまだ3年目ですが、
1日で大ザル2〜3杯は採ってきますゼ。
肝腎の食味はといえば、
よく締まった肉質で歯切れがよく、味も上等。
和風なら、煮物、あえ物、酢の物によし、
テンプラ、すき焼き、鍋物のほか、
茶碗蒸やホイル焼きでも楽しめます。
また、ピザ、グラタン、スパゲティから
オムレツ、ハンバーグ、ギョウザ、シュウマイまで
なんにでもよく合いますゾ。

ナオちゃんの1日の収穫 これがハルシメジですゾ

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