蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第73回 (旧暦3月13日)
里の食草は健康野菜

日本の自然に産する食草のうち、
約3分の2は低地帯の植物、
いわゆる「里植物」にあたります。
つまり、「里」という環境は、
本来、こうした天然食材が豊富に得られる
恵まれた土地であったということですが、
逆にいえば、そういう食料資源に恵まれた
「暮らしやすい地」であったからこそ、
そこに多くの人たちが寄り集まって
自然に「里」が形成されてきた、ということにほかなりません。

われわれ人類も、今からそれほど遠くない時代までは、
日々の糧の全てを自然に産する
天然食材に頼ってきた歴史があり、
今日野菜として栽培されているものも、
元をただせば、すべてがこうした野草のひとつでした。
残念ながら、現在の日本の里地には、
その豊かな自然は残されていませんが、
それでも、そういう意識と眼をもって見直してみると、
基本的な植生のおもかげはどうやら保たれていて、
日常生活のうるおいを得る程度には
十分活用できることがあります。

また、現在の栄養学では、
こうした身近な食草についての研究が
なおざりにされていますが、
仙人の調査によれば、里地でふつうに見られる食草類の多くは、
ビタミンやミネラルを豊富に含み、
栄養的にもすぐれた食材ということができるのです。
したがって、日々の食卓にこれらを積極的にとり入れ、
生活のうるおいや健康増進に役立てることをすすめます。
ただし、そのためには
「山菜料理は和え物、おひたし、漬け物かテンプラ」という
既成概念を捨て、
野菜の代わりとして日々の料理にフツウに利用するという
「発想の転換」をすることが大切です。

ちなみに仙人は、ノビルやタンポポ、カンゾウ、
オオバコ、ヨメナ、ハルジオンなど、
どこにでもある「雑草並み」の野草を使って
サラダ、ギョウザ、中華炒めから
グラタン、ハンバーグ、焼きソバ、お好み焼きまで
何でも作っていますが、どうしてどうして、
今どきのフヌケた野菜よりよほどウマイものですゼ。

山菜お好み焼き ギョウジャニンニク

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