蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第65回 (旧暦3月5日)
リュウマチに効く薬草と用法

ゼンソクに続いて、今度はリュウマチの相談の
メールが届きました。
そこで今日はリュウマチ対策の薬草について
紹介しておくことにします。

リュウマチというのは、関節や筋肉の疼痛性疾患のひとつですが、
仙人の母も晩年にこれを患って苦しんでいました。
この病気のヤッカイな点は、
古くから知られた病ながらほとんど原因が不明なことで、
原因が解らないということは、根源的な治療法がなく、
ひたすら痛みを鎮めるしかないということです。
そのため、西洋医学では痛み止めの薬が、
漢方では鎮痛作用や保温作用のある薬草が
もっぱら使われてきました。
漢方では、オオツヅラフジ(漢方巳=かんぽうい)、
ネズの実(杜松実=としょうじつ)、
マタタビ(木天蓼=もくてんりょう)などが用いられますが、
これらの使用は漢方医の処方に従わなければなりません。

また、民間療法としては、ウコギ、ウド、
カミツレ(カモミール)、ゲッケイジュ、セリ、ワサビなどが
リュウマチに用いられていますから、
その用法を紹介しておくことにしましょう。

(1)ウコギ(ヤマウコギ、エゾウコギ)
芽を出す前に根皮を採り、細断して天日乾燥させたものを
五加皮(ごかひ)と呼びますが、この五加皮を煎じた液に
コウジと白飯を加えて発酵させた五加皮酒を飲用する。
(2)ウド
秋に掘った根を細断して天日乾燥し、5〜10gを300ccの水で煎じ、
1日3回に分けて服用する。
(3)カミツレ
5〜6月ころ花を摘んで天日乾燥し、5〜10gを500ccの
水で煎じて飲用。また、全草を乾燥させて細断したものを
袋に詰め、浴湯料とする。
市販品では(株)陶陶酒本舗の薬用入浴剤
「ゆほのぼの・カミツレ」が良心的でオススメ。
(4)ゲッケイジュ
葉から精油を抽出した月桂油で患部をマッサージするほか、
乾燥した葉を浴湯料に用いる。
(5)セリ
野生のセリを食用するほか、煮出し汁を加えて入浴する。
(6)ワサビ
根をすりおろして患部に貼る。

マタタビの虫えい果 ヤマウコギ
カミツレ(カモミール)

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