蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第48回 (旧暦2月18日)
仙人流「ハマグリ採りの術」

昨日は磯の潮干狩の話をしましたから、
もうひとつオマケに今日は仙人流の
「ハマグリ採りの術」を紹介しておくことにしましょう。

ハマグリは、北海道南部以南の内湾に分布し、
淡水が混じるような河口近くの砂泥地を好んで生息しますが、
近年では埋め立てや水質の汚染によって生息地が急激に減り、
潮干狩でハマグリの姿を目にすることは
ほとんどなくなってしまいました。
でも、比較的水質のきれいな地域ではマダマダ健在で、
仙人が住む鎌倉の由比ヶ浜にもモチロンおりますゾ。

目の前の海にハマグリがいるかどうかを見分けるコツは、
まず、波打ちぎわを少し歩いてみることじゃ。
そうすると、必ずどこかに貝殻が寄り集まって
流れ着いている場所がいくつか見つかるはずだから、
その貝殻の中にハマグリの稚貝の殻が
混じっているかどうかを見分ければヨロシイ。
そこにハマグリが隠れ棲んでいることがわかったら、
すかさず靴を脱いでハダシになりなされ。
ハマグリは熊手のオモチャで
ちょこちょこ砂浜をホジクルのでなく、
自分の足の裏で探すのがイチバン確かなんですナ。

足の裏の感覚というやつは、ツラの皮よりよほど敏感で、
水の中を歩いていても何か小さな異物を踏めば
すぐに感知できるものですから、
海でも川でもタンボでも、ときどきはハダシになって
自然の大地の感触を楽しんでみることをすすめます。

さて、ハダシになったら、
そのまま真っすぐ沖に向かって歩き出し、
ヒザ小僧の水深になったあたりで一旦ストップ。
ここで水平線に向かって両足をそろえて直立し、
左(右)足を、砂底をこするように足の幅だけ
左(右)に移動して軽く踏みしめ、
今度は反対の足を同じように動かして
左(右)足にピタリとつける。
この動作を繰り返しながら横に歩きつづけ、
足の裏にコツンをした感じが伝わったら、
手を足底に差し入れて掘ると大きなハマグリが捕れるのもですゾ。

これは「ハマグリ踏み」と呼ぶもっとも原始的な漁法ですが、
ときにはシタビラメを踏んづけて
思わぬ大漁に恵まれることもありますから、
ゼヒ一度タメシテみなされや。


ホレ、この通り…


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