蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第45回 (旧暦2月15日)
仙人のハタケ

仙人は全国アチコチに「自分のハタケ」を持っています。
いやいや、自分のハタケといったって、
別に所有権や借地権を持っていて、
そこで何かを作っているわけではありません。
つまり、マイタケのハタケ、ネマガリタケのハタケ、
ギョウジャニンニクのハタケ、
イワナのハタケ……といったように、
それを手に入れたいときにそこへ行けばマズ手に入れられる
「ヒミツの場所」ということで、
モチロンその中には「マツタケのハタケ」なんてやつも
いくつかありますゾ。

こういう話をすると、おそらくほとんどの人は、
よほどヘンピな山奥のことだろうと思うのではないでしょうか。
たしかに、そういうハタケもあるにはあるのですが、
実はその多くは、案外身近な所にあるのですナ。
例えば、家から自転車で10分以内に行ける範囲だけでも、
シイタケのハタケが3つ、ヤマイモのハタケが2つ、
それにツルナのハタケ、タラノメのハタケ、ハリギリのハタケ、
アサツキのハタケ、ハリギリのハタケ、タラノメのハタケ、
エノキタケのハタケ……と、ざっと数えて
20ヵ所のハタケを持っていますし、
あと5分も余計に走れば、3年続けて3000本も群生した
コガネタケやコムラサキシメジのハタケがあります。

これはどういうことかといえば、
身近な自然を観察する目と習慣さえあれば、
そんなところでもソコソコのハタケは
見つかるものだということで、
ちなみに仙人は、東京、新橋の駅前にだって、
ちゃんとキクラゲのハタケを持っておりますゼ。
また何年か前にテレビ局に頼まれて
東京の銀座通りで山菜採りやキノコ採りを
3度ほどやったことがありますが、
タトエ銀座通りとはいえ、土と木があるかぎり、
必ず何かはあるものなのです。
このように、どんな場所にもハタケは
いくらでも転がっていますから、
アナタもちょっとガンバレばスグ大地主になれますよ。


ここが仙人のネマガリタケのハタケですよ


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